「脱毛効果には個人差があります。」という言葉をよく目にすると思いますが、脱毛効果の差は何に依存するのか分かりますか?
今まで脱毛をしてきた人の中で、思うように効果が出ない人、または直ぐに効果を実感した人と脱毛に対する感想は人によって様々あるでしょう。
または、脚は脱毛効果を実感し易いけど、腕は根強いと、部位による効果の違いを実感されている人も多いかも?
これらの差は、脱毛の原理をしっかり理解すれば、何点か要因が見えてきます。
今回は脱毛の原理から見えてくるこれらの要因をいくつか見てみましょう。
肌の色による脱毛効果の違い
肌の色味が黒い状態で脱毛するとどうなるでしょう?
例えば日焼けにより肌が黒くなった場合、肌に含有しているメラニンが増加します。
これは紫外線が体内に進入しないように、表皮にメラニンの層を形成している状態です。
つまりメラニンはお肌にも含有しているという事です。
日焼けしたお肌にレーザーを照射した場合、毛に対してだけではなく、肌に過剰に反応するため、本来毛に伝えたい熱エネルギーが、肌へ逃げる事となります。
つまり、毛に伝わるエネルギーが減少してしまうため、脱毛効果が落ちる要因となると言えます。
毛の密度による脱毛効果の違い
毛の密度も、脱毛効果を低下させる要因と考えられます。
医療レーザー脱毛はエネルギー保存より、照射により生じたエネルギーが毛に反応する事で、熱エネルギーに変換され毛根部にダメージを与えます。
照射するレーザーのエネルギーは一定と仮定した場合、毛の密度が濃いと、毛其々に熱エネルギーが分散されてしまいます。
そのため、毛の1本1本に伝わる熱エネルギーが減少し、脱毛効果も低下してしまうと考えられます。
毛穴の深さ「毛根部までの距離」による脱毛効果の違い
毛穴の深さも脱毛効果の要因となります。
脱毛は毛幹を伝って毛の毛根部に熱を伝え、破壊します。
毛穴の深さ、つまり毛根までの距離が長ければ長いほど、毛幹部が抵抗となり、根っこの部分に伝わる熱エネルギーが熱損失により低下してしまいます。
したがって、表皮から毛根部までの距離が短ければ短いほど脱毛効果は高くなりますが、反対に長ければ長いほど脱毛効果は低下するといえます。