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海外で「アンチ脱毛」が流行中!?フェミニズムとセクシャリティとは一体

公開日:2023年05月26日

ムダ毛と聞いて「脱毛」という言葉を思い浮かべる人が多い中、今海外ではあえて脇の下の毛を残し、披露したり、ヘアカラーを楽しむ女性が出てきています。

また最近の調査では、25歳以下の4人に1人の女性が脇の毛を剃るのをやめたとも。

常に女性は女性らしくあるべきだという事への不信感や、LGBTを含むセクシャルマイノリティ人口が増えている中、現代のフェミニズムとセクシャリティはどのように変化しているのでしょう。

#dyepits(ダイピッツ)って?

Instagramでは、ピンクやグリーン、ブルーなどカラフルな色に脇の毛を染めてその様子をシェアしている女性を、ハッシュタグ『#dyepits』にて見る事が出来ます。

アメリカ・シアトル出身のヘアスタイリスト ロキシー ハントさん は、女性の脇の毛を剃ったり隠したりするのでは無く、カラフルに染める事に賛成し、発案した一人であり、脇の毛を隠さない事は決して恥ずかしい事では無いと主張しているのです。

また同女は、女性の柔らかい肌に剃刀のような鋭い刃を当てることは、反社会的行動であるとも主張してる様子。

脱毛は、女性のフェミニズムと深く関わっていると考えた為、このような型にはまらない現代の女性への行動に起こしているのです。

その後、ロキシーさんは、サロンの同僚に脇の毛に対する扱い方、染め方、趣向等のリサーチを頼み、実際に自分自身で試してみたいという女性へ染毛を行い、その様子を撮影することで、瞬く間に拡散され世界的な話題となりました。

セレブリティへの影響

過去にも女性の美しさの基準への反発、見直しを定義するかのように、著名で世界的なセレブリティたちは、自身の脇の毛を自分自身の誇りであるかのような写真を発表しています。

その中には、マドンナ、パティ・スミス、ブリトニー・スピアーズ、ジュリア・ロバーツ等、名だたる女性セレブリティたちを挙げることもできます。

また現代でもその意志を受け継ぐかのように、マドンナの娘でモデルとして活躍しているルルド・レオンは母マドンナのインスタグラムにて、自身の脇の毛を誇らしげに見せ、マドンナと写っている写真を披露しています。

メディアの反応

2018年には、とあるアメリカの大手シェービングブランドが創業後、長い歴史の中で初となる、脇の毛を残した女性のキャンペーン広告を起用し話題となりました。

剃刀やシェービングフォームを販売する会社までもが、脱毛や除毛は女性の美への選択肢の一つであり、毛を残す事は恥ずかしいことでは無いと訴えているのです。

ファッション性の高い写真、リアルな現代の女性の脱毛のあり方に対するメッセージへも多くの反響があった様子。

このように脱毛が偉いというわけではなく、あらゆる多様性を認識して受け入れることが必要なのかもしれませんね。